寿司女とバナナ男

日韓米のカルチャーもやもや

山月記を読んでいた頃よりもずっと大人になってしまった自分

https://note.mu/okaki_tabetai/n/n0a784b08b1b2

比較的自意識過剰なな性格だった私も十代の頃、山月記に心を揺さぶられ、他にもいろいろな文学書を読んで、よくこんなことを考えては自分の日記に綴っていたのを思い出した。

自分の価値観だけにとらわれず、広い世界について思いを馳せるべきだと思っていた。

いつからか自意識について考えるのはくだらないと考えるようになって、それよりも会社で必要な知識を学んだり、彼氏のことを考えたりデートしたりとかそいうことのほうが楽しくなって、

今は、自分の見たいものだけを見て、やりたいことだけをやればいいんだ、という結論になった。

 

むしろ、自意識過剰な私にとっては、自分の見たいものだけを見るという考えに救われることのほうが多い。

夫の両親は韓国人なので、夫と出会ってからはいろいろな韓国と日本についての本を読んだ。学術書や扶○社の嫌韓本からお左翼様のお花畑本まで。ただ自分の中で答えは出なかった。でも素敵な夫と楽しく過ごして、夫のお母さんのおいしい料理を食べてキムチ教室に通って、楽しく韓国の文化を愉しめばそれでもう十分なのではないか、と思うことが増えた。

私が韓国の文化を楽しんでいるのを見て、それを怖がったり不思議がったり笑う人がいたとしても、放っておこうと思えた。

私はKポップやKドラマはあまり見ないのだけど、もしかしたらKカルチャーのファンの皆さんは多かれ少なかれそういう思いを抱えて生きているのかもしれない。